1997年6月29日に享年46歳という若さで他界した大村雅朗氏。
聖子ちゃんは、大村氏を『まーくん』と呼んで実兄のように慕っていたそうです。
作詞家の松本隆氏からも大変信頼されており、弟のような存在で、彼が亡くなったことでサウンド面のパートナーを失い、しばらくやる気を失ってしまったと語っている。
【松田聖子 コメント】
大村さんには数え切れないほどの多くの作品を手掛けていただきました。”SWEET MEMORIES“をはじめとする大村さんの曲の数々は、私にとって大切な宝物です。今回の企画盤のために槇原敬之さんがリアレンジしてくださった”櫻の園”が天国の大村さんにも届くことを心より願っています。
松田 聖子
【松本 隆 コメント】
大村君は優れたアレンジャーであっただけでなく、作曲家としても非凡な才能の持ち主でした。亡くなってから約20年が経ち、プロデューサー・ブームの先駆者だった大村雅朗という音楽家が脚光を浴びるのは素晴らしいことだと思います。彼の偉大さを心に刻んで、彼のことを覚えていて欲しい。それが僕にとっての喜びでもあります。
松本 隆
松田聖子の魅力とは何処にあるのか?それは、松本隆の詞と大村のサウンドが作り出す世界にひとつの完成型があった。
《大村雅朗 WORKS 編曲♬》
■ 八神純子 / みずいろの雨(1978年)
■ 岸田智史 / きみの朝(1979年)
■ ばんばひろふみ / SACHIKO(1979年)
■ 山口百恵 / 謝肉祭(1980年)
■ 佐野元春 / アンジェリーナ(1980年)
■ 松田聖子 / 青い珊瑚礁(1980年) / チェリー・ブラッサム(1981年) / 夏の扉(1981年) / 時間の国のアリス(1984年) / 天使のウインク(1985年)
■ 海援隊 / 人として(1980年)
■ 伊藤敏博 / サヨナラ模様(1981年)
■ 渡邊徹 / 約束(1982年)
■ 吉川晃司 / モニカ(1984年)
■ 薬師丸ひろ子 / メイン・テーマ(1984年)
■ 大沢誉志 / そして僕は途方に暮れる(1984年)
■ 稲垣潤一 / April(1986年)
■ 渡辺美里 / My Revolution(1986年)
■ 中山美穂 / ツイてるねノッてるね(1986年)
■ 小泉今日子 / 水のルージュ(1987年)
■ 大江千里 / 格好悪いふられ方(1991年)作曲・編曲
■ 松田聖子 / SWEET MEMORIES(1983年)
1980年3月21日、大村氏にとって運命の一曲となる、山口百恵の29枚目のシングル”謝肉祭”がリリースされる。作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、編曲:大村雅朗。
奇しくも、山口百恵が三浦友和氏との婚約そして、引退発表をした直後のシングルだった。大村氏は同曲に、雄大で厚みのある、パワフルなアレンジを与え、山口百恵の新たな大人の一面を引き出すことに成功する。
そして同曲は一人の音楽プロデューサーの目にも止まる。
松田聖子を発掘したCBSソニー(現:ソニー・ミュージックエンタテインメント)の若松宗雄氏だ。彼は”謝肉祭”を一聴し、大村氏の新しいアレンジに驚愕する。そして、聖子のセカンドシングル”青い珊瑚礁“の編曲を依頼したのである。
周知の通り、大村雅朗氏は”青い珊瑚礁“に躍動感🎶のある、ポップ🍭で新しいアレンジを施し、同曲はその勢いのまま、聖子が伸びやかに歌って大ヒット‼️新しいアイドルの時代の到来を魅せた。
特に若松プロデューサーが気に入ったのが、大村氏氏が作った間奏のアレンジだった。(弦楽器🎻の華麗さとスピード感💨)これを機に、大村氏は、松田聖子プロジェクトに欠かせないアレンジャーとなる。
編曲家は歌手のレコーディングには常に立ち合う。そこで松田聖子に楽曲の世界観などを分かりやすく、テクニカルに伝えるのが、大村氏の仕事だった。いつしか、2人は同郷であることも手伝い、強い信頼関係で結ばれる事になる。
そんな大村氏に、B面とはいえ、松田聖子のシングル曲の”作曲”の依頼が来る。大村氏は編曲家だが、数は多くなかったものの、作曲も手懸けていた。
1983年…俗に言う”1983年の松田聖子“と呼ばれる当たり年に、大村氏は、『一世一代』の大仕事に取り組む。そして完成した曲が”SWEET MEMORIES“である。
『1983年の松田聖子を超えるアイドルは、存在しない』
作詞はもちろん、プロジェクトの戦友・松本隆氏だ。同曲は、サントリーの缶ビールのCMに起用された。歌詞は2番の英語のパートが使われ、クライアントの意向で歌手名は表記されなかった。
画面では、ジャズ風の大人のバラードを、アニメのペンギンが歌っている。だが、その憂いある歌声と完璧な歌唱力は、誰が聴いても松田聖子だった。
同曲はたちまち評判と大なって、大村雅朗氏が、上京してプロの編曲家となり、やがて松田聖子プロジェクトと関わり、数々のヒット曲!をアレンジャーとして世に送り出し、遂に自らの作曲で、”SWEET MEMORIES“を完成させたのである。
松田聖子の永く、日本の歌謡界のクィーンとして君臨出来たのは、大村雅朗氏と松本隆WORKSの賜物だったのかも知れない。
“真冬の恋人たち“”セイシェルの夕陽“など、隠れた名曲を含む全46曲を収めた『SEIKO MEMORIES~Masaaki Omura Works~』付属のブックレットには、松田聖子、松本 隆、槇原敬之らによる特別寄稿や、松田聖子❎大村雅朗の作品リストも掲載しており、80年代の音楽シーンを席巻した松田聖子と、それを支え続け、ともに歩んだクリエイターとの軌跡を目と耳で辿ることができる、貴重なアルバムとなっている。
《カ タ リ ベ1967年生まれ より》
松田聖子、早世の作・編曲家、大村雅朗が手掛けた作品集『SEIKO MEMORIES~Masaaki Omura Works~』が2月28日発売!(2018/2/11)
http://www5.plala.or.jp/ebinapage/arranger/artists/seiko.html
聖子ちゃんのパワフル・ヴォイスと、大村雅朗氏のフレッシュ✨なアレンジとの聖子ちゃんのパワフル・ヴォイスが結実を見た。青い珊瑚礁〜チェリー・ブラッサム🍒(Andante〜Allegroへ…)と青い珊瑚礁同様、疾走感💨がある!青い珊瑚礁は、弦楽器🎻、チェリー🍒の方は、パーカション🥁によるものやね!(≧▽≦)
来年こそ、大阪城ホールに行きます!
『聖子ちゃ〰️ん‼️(≧▽≦)』
歌:松田聖子
作詞:松本隆
作曲:大村雅朗