『続・赤いスイートピー』
『Citron』は、松田聖子通算15枚目のオリジナル・アルバムに収録。
リリース:1988年5月11日発売。
録音:Chartmaker Studio L.A.
《チャート最高順位🔝》
⚪オリコン・アルバムチャート 1位👑
ジャケットのシールコピー”あなたの心の中の透明な空へ旅したい…“だった。
“赤いスイトピー“は1982年1月にリリースされた8枚目のシングルで、作詞:松本隆、作曲:呉田軽穂、編曲:松任谷正隆の、言わずと知れた聖子ちゃんの春の名曲💐のバラード。
知り合ってから半年も経つのに手すら握らない彼…そんなプラトニックな関係を、切ない歌詞で歌って、多くの女性が共感した。
その後1988年5月にリリースされたアルバム『Citron』に、同じ松本作詞による”続・赤いスイートピー“が発表された。この曲には”赤いスイートピー“を引き継いだ後の世界が描かれている。作曲はスティーヴ・キプナー、リンダ・トンプソン、そして世界的なプロデューサー、デイヴィット・フォスターが、プロデュース、作曲、編曲、デュエットもしている。
皆さんは”続・赤いスイートピー“という曲があったのを知っていただろうか?おそらく、ほとんどの人は知らないだろう。シングル発売されてないので、アルバムを聴いてないと知ることはない曲♬だ。そこは、音楽業界に身をおいていたオイラだから知っているんだけど…
この頃、オイラは、デヴィッド・フォスターの大ファンだったので、聖子ちゃんのプロデュースをしたことにホントに驚いた!(⑉⊙ȏ⊙)‼️
米国🇺🇸グラミー賞常連の🏆名プロデューサーの、デイヴィッド・フォスターを迎えた意欲作。レコーディングに際し、聖子ちゃんは、レッスンを受け、発声法など全て変えたとされる。この頃から、アイドルからシンガー路線へとシフトしていった。
デヴィッドは、歌の上手いシンガーにしかプロデュースはしないことで有名やからね。(マイケル・ブーブレ、セリーヌ・ディオン、チャカ・カーンetc…)遂に!聖子ちゃんも認められたのか…🤔
特記以外全作詞:松本隆
- Blue (4:01)
- 作曲:Tom Keane・Michael Landau・David Foster/編曲:David Foster
- Marrakech (4:07)
- 作曲:Steve Kipner・Paul Bliss/編曲:Steve Kipner・Paul Bliss・David Foster
- Every Little Hurt (4:22)
- 作詞・作曲:Randy Goodrum・David Foster/編曲:David Foster
- You Can’t Find Me (4:18)
- 作曲・編曲:Jay Graydon・David Foster
- 抱いて (4:34)
- 作曲・編曲:David Foster
- シングル・カットされていないのに人気曲だ。
- We Never Get To It (4:21)
- 作詞・作曲:Rhett Lawrence・Linda Thompson・David Foster/編曲:Rhett Lawrence・David Foster
- 続・赤いスイートピー (4:29)
- 作曲:Steve Kipner・Linda Thompson・David Foster/編曲:David Foster
- No.1 (Album Version) (4:02)
- 作曲・編曲:Paul Cooper・David Foster
- 四月は風の旅人 (4:38)
- 作曲:John Dexter・David Foster/編曲:David Foster
- 林檎酒の日々 (4:01)
- 作曲:David Foster/編曲:Jeremy Lubbock・David Foster
オイラはAORが大好きで、ウエスト・コースト&AORのレコード600枚、CD300枚は、所有している。
この『CITRON』の収録曲には、オイラの大好きなデヴィッド・フォスターを筆頭に、AORの名手、ランディ・グッドラム、ジェイ・グレイドン、マイケル・ランドウ、スティーヴ・キップナー、トム・キーン(キーン・ブラザーズ)等の腕利きのギタリスト🎸やSSWの名前がクレジットされている。
「これはハッキリ言ってヤバい‼️(⑉⊙ȏ⊙)」
“You can’t find me“なんてのは、デヴィッド・フォスター&ジェイ・グレイドン…つうことは、あの伝説のバンド、”AIR PLAY“🎶やからね!(⑉⊙ȏ⊙)聖子ちゃん知ってるの??大丈夫!?って、思ったよ😁。
デヴィッド・フォスター&ジェイ・グレイドンのチーム、AIR PLAYは、以前にも竹内まりやのアルバム『Miss M』のA面のプロデュースをしたけれど、日本人のシンガーのプロデュースをしたのはそれ以来だ。
この”Every Little Hurt“なんて、デヴィッド・フォスターとのデュエットやからね!まりや様でもしていないし、オリヴィア・ニュートン・ジョン以来じゃあないのかな??((ノ*0*)ノ
デヴィッドのこんなにも、壮大なクラシカルな曲をちゃんと歌い熟した聖子ちゃんは天晴!👏👏👏
聖子ちゃんやジュリー、J-POPや、シティ・ポップのコラムを随分と書いてるけど、オイラ、本当は、ウエスト・コーストサウンドやAORが得意なのだ。
さて、これで聖子ちゃん特集は終わりだけれど、自分で書いてても🖊楽しい10日間だった。読んでくれた人に感謝です。
『m(_ _)mありがとうございました!』
作詞:松本隆
作曲:Steve Kipner・Linda Thompson・David Foster
アルバムの最後の色あせた押し花が
海辺に誘うの
駅員に頼んで写真撮ってもらった
同じベンチで あなたがいないだけ
赤いスイートピーの花が咲く
季節がまた来るの
もしも強引にこの腕を
つかんで生きてくれたら
続いてるの?
幸福な結婚してると聞いた時
何故かほっとした
優しいあなたには 優しい人がいい
女らしくておとなしい人が
赤いスイートピーの花ひとつ
髪へと飾るのよ
少しおとなびた私を
あなたに見せたいけれど
無理な夢ね
きらめく砂をけって
未来へ翔けていた
あの日に戻れるなら
すべて失くしていい
赤いスイートピーの花が咲く
季節が哀しいのよ
もしもわがままを言わずに
生きれば運命は違ったの?
「マラケッシュ」は割りと好きな曲でした。
このタイトルは松本隆がCS&Nの「マラケッシュ急行」から引用したものと睨んでいます。
はっぴいえんど時代はバッファロー・スプリングフィールドに影響を受けたと公言していたので。
「飛んでマラケッシュ!」とか「乾杯!マラケッシュ」とかにしないのが、松本隆らしいですね。
群馬県高崎市に、”HOTELマラケッシュ”というラブホが存在します。行くには飛行機で松本空港から電車で3時間ほどです。偶然にしても面白い!