このSONGSの❝蜃気楼の街❞では初々しくゆったりした大貫妙子の歌い方や、アレンジのせいもあって、少し明るい感じを受ける。アレンジャーの達郎いわく「当時からすごく人気がある曲♬」とのこと。❝蜃気楼の街❞は、山下達郎と大瀧詠一によってプロデュースされた名曲✨️この曲を聴くといつも思うのは、チリンチリン♪🔔という鈴の音がとてもリアルなんよね。思わず振り返るくらい(*ノω・*)テヘ!
大貫妙子は、荒井由実・吉田美奈子とともに“ニューミュージックの3人娘”と呼ばれ、シュガー・ベイブは達郎・大貫の絶妙なバランスが魅力的な、各々が曲を作る男女混成グループとしては日本初のバンドである。

(左から)村松邦男 大貫妙子 鰐川己久男
山下達郎 野口明彦
明日 家を出たら
虚な風に 身をまかせ
流れるまま
ひとつ こぼれ落ちた
心のカケラを
捜しに行こう
遠のく窓明りと
消えてゆく 足跡は
気怠(けだる)い 昨日
おいて来た 私だから
宛の無い街から
届いた 手紙
ひとつ 胸に

短い詩ながら、耽美的な美しさのある詩で、これが大貫妙子というアーティストが書く詩なのだ。おいらはこのLyricsの中で”虚ろな風“というワードがとても気に入っている。初めて聞いたワードだけど、決して心地良くない温い(ぬるい)風…ということだろうけど、そんな風を体感した記憶がある。季節は梅雨の晴れ間に吹く風か…的確すぎる表現だと思った。
大貫妙子のヨーロピアン・サウンドをコンセプトに制作された名盤✨️と誉れ高い「ヨーロッパ3部作」の第1弾、通算4枚目のオリジナル・アルバムROMANTIQUEに収録。
アレンジャーに坂本龍一、加藤和彦、清水信之、演奏陣として坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏(後のYMO)らが全面バックアップし、当時YMOのツアーに参加していた大村憲司、松武秀樹も参加。シュガー・ベイブ時代のSONGSに収録された❝蜃気楼の街❞のセルフカヴァー。シュガー・ベイブ時代のヴァージョンとは違ってジャズ・ボサ♬調の明るい洒落たアレンジは清水信之のもの。後のYMOの面々、特に坂本龍一との仕事が増えてゆくにつれ、無機質なヴォーカルのスタイルに変化していった。
スローテンポなのに跳ねてる感じがあって、”生き生き✨️”とした生命力💪を感じる( ꈍᴗꈍ)ストリングスがとってもいい効果を出してるし、ギターソロと思わせておいてサックス🎷ソロかぁ〜お洒落やな!🤓
ソロになって、Minionという素晴らしいアルバムをリリースして、その中に❝突然の贈り物❞(先に竹内まりやに提供)は、素晴らしい!”貴方の気まぐれに 付き合った仲でしょう?”のセンテンスがとてもいい( ꈍᴗꈍ)この控えめな女性のキャラクターは、まりや様ではなく、ター坊やんね。🤓
特に“4:00A.M.“は外国人にとても評判がいい
この❝突然の贈り物❞は、2年前に他界した、坂本龍一氏へのレクイエムになったね。
渡嘉敷祐一(dr) 細野晴臣(bs)松木恒秀 (g) 坂本龍一(key)浜口茂外也(perc)山畑松枝(harp)多グループ(Strings)という日本の一流ミュージシャンがサポート。松木恒秀のギターがいい( ꈍᴗꈍ)大貫妙子のヴォーカルも素晴らしい!
もっとも後に、少し短めの発声をするようになり、その点は、達郎氏がラジオで、「短くポツポツ切る歌い方が気に入らない(笑)」と、言っていた。

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大貫妙子とはあまり縁のない人生でしたが、彼女が原田知世のデビュー・アルバムのために書いた「地下鉄のザジ」という曲が大好きです。2人に共通する透明感とヨーロッパ・ティストが16歳のつたない歌唱の中に見事に結実しています。
また、大貫妙子が訳詞を担当した「彼と彼女のソネット」も素晴らしい名曲ですので、未聴でしたら、是非聴いてみてください。
大貫妙子、加藤和彦、鈴木慶一がアイドルのために作るヨーロピアン・テイストの楽曲は素晴らしいものが多いのですが、シングル盤になっていない曲も多く、埋もれてしまう可能性も高いので、新世代からの再発見が起こることを祈っています。
原田知世以外では、岩崎良美・高岡早紀・岡田有希子といったところでしょうか。